PINE64のGPIOでLEDを点灯させる

PINE64のGPIO()でLEDを点灯させるための手順をまとめました。

Raspberry PIシリーズと同様にファイルシステムからの出力が可能です。
しかし、ファイルシステムのGPIOポートを特定するのは、いくつかの手順が必要です。

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GPIOポートの特定

PINE64のRPI2互換ポートは、以下のピンアサインになっています。
http://files.pine64.org/doc/Pine%20A64%20Schematic/Pine%20A64%20Pin%20Assignment%20160119.pdfより抜粋

PINE64 RPI2互換ポートピンアサイン

linux-sunxi.orgによれば、以下計算式でGPIOポートの特定が可能です。

(position of letter in alphabet - 1) * 32 + pin number

今回は、PI-2connectorのPIN11（GPIO PC7ポート）を使用します。
となると、GPIOポートの特定は、以下の通りとなります。

(3 - 1) * 32 + 7 =  71

Cは、アルファベット順で3番目です。
ピンナンバーは7なので、上の式で求められます。

GPIOポートの番号は、以下の通りになります。

	GPIO-Ch	RPI2 Connector		GPIO-Ch
3.3V	-	1	2	-	5V
PH3	227	3	4	-	5V
PH2	226	5	6	-	GND
PL10	362	7	8	32	PB0
GND	-	9	10	33	PB1
PC7	71	11	12	72	PC8
PH9	233	13	14	-	GND
PC12	76	15	16	77	PC13
3.3V	-	17	18	78	PC14
PC0	64	19	20	-	GND
PC1	65	21	22	79	PC15
PC2	66	23	24	67	PC3
GND	-	25	26	231	PH7
PL9	361	27	28	360	PL8
PH5	229	29	30	-	GND
PH6	230	31	32	68	PC4
PC5	69	33	34	-	GND
PC9	73	35	36	70	PC6
PC16	80	37	38	74	PC10
GND	-	39	40	75	PC11

GPIOポートへのアクセス

シェル上でGPIOポートを出力させる方法

シェル上で以下の通りに入力します。

sudo -i
cd /sys/class/gpio
echo 71 > export
cd gpio71
echo "out" > direction
echo 1 > value

入力したコマンドの意味を順序ごとに示します。

・rootへ切り替え
・gpioへディレクトリ移動
・GPIOポート71を/sys/class/gpioへエクスポートする。
・gpio71へディレクトリ切り替え
・入出力方向を「出力」へ切り替え
・Hiレベルに設定

なお、Loレベルへの設定は、

echo 0 > value

です。

PINE64からLEDを点灯

PINE64のGPIO PC7から、3.3Vで出力されますので、LEDを制限抵抗(このときは1Kohmを接続)をつけてGNDに接続します。
制限抵抗は必ず接続してください。
PINE64の定格を超えるとPINE64を破損する可能性があります。

出力電流の定格

GPIOの吐き出し電流出力は、最大で100mAです。

GND引き込める最大電流量は調べていません。Loサイドで設計されるなら確認を忘れないでくださいね。

GPIOポートの最大出力電流

GPIO 入力ポートのレベル取得方法

もし、入出力方向を入力にし、そのレベルを確認したい場合は以下のように入力します。

echo "in" > direction
cat value

結果は以下のように出力されます。

/sys/class/gpio/gpio71# cat value
1

シェルスクリプトでの活用方法

簡単ですが、以下のように記載すると、およそ1秒ごとにLEDが点滅することになります。

!/bin/sh
GPIO_PORT=/sys/class/gpio/gpio71
GPIO_VALUE=$GPIO_PORT/value

while true
do
        echo Turn on $GPIO_PORT
        echo 1 > $GPIO_VALUE
        sleep 1
        echo Turn off $GPIO_PORT
        echo 0 > $GPIO_VALUE
        sleep 1
done