さて、PINE64は、WI-FI/BTオプションが搭載できますが、技適マークを撮ってないため、
日本国内ではこのオプションを使用することが出来ません。
よって、WIFIやBTを使用したければ、
USBに別途WIFI/BTを接続することになります。
今回は、WIFIドングルをPINE64に取り付け、WIFI経由でインターネットへアクセス出来るところまでをまとめたいと思います。
まだまだ使える古いWIFIドングル!
家で余っていたBUFFALOのWIFIドングル「WLI-UC-GN」を使用します。
かなり古いドングルですが、今回PINE64をファイルサーバなどの用途では無く、
環境監視サーバにしようと思っていますので、それほど転送速度を求められません。
早速PINE64に接続します。
電源をONします。
lsusbコマンドで確認するとあっさりと認識しています。
# lsusb
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 001 Device 002: ID 0411:015d BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) WLI-UC-GN Wireless LAN Adapter [Ralink RT3070]
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
さて、認識しているとするならば、ここからの作業は非常に簡単です。
WLI-UC-GNは、Realtek社のRT3070を搭載しています。すでにこれらのドライバが利用出来ますので、早速アクセスポイントにアクセスします。
iwconfigにて、wlan0が存在することを確認します。
もし無い、または異なる名前であればwlan*となっているインターフェースを探します。
(USBに1つ挿すだけですので、ほとんどの場合wlan0となります。
複数のWIFIドングルをUSBに挿している場合は、0より大きい数字になっている可能性はあります。)
ここから先、wlan0を前提に設定を記載します。
もし、wlan0でない場合、ご自身のインターフェース名に置き換えてください。
設定ファイルを編集する。
/etc/network/interfaceを修正する。
以下の通り設定し、WiFi設定は、wpa_supplicant.confを使用します。
auto wlan0 iface wlan0 inet dhcp wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
これで、次回起動時から、自動的にアクセスポイントに接続するようになります。
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを編集する。
アクセスポイントとその設定に従って編集します。
まず、アクセスポイントとパスワードが設定された最低限の内容を記載します。
wpa_passphraseを使用します。
文法:
wpa_passphrase アクセスポイントのssid パスワード > /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
# wpa_passphrase myssid userpass > /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confの内容: network={ ssid="myssid" #psk="userpass" psk=83b6babdcf61eab9e0b641bce54e13ffb37a18ab94dab18916c5d3517b3c8f70 }
私は、WPA2-PSKの暗号方式がAESでしたので、以下の通り/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを修正します。
network={ proto=RSN key_mgmt=WPA-PSK scan_ssid=0 pairwise=CCMP group=CCMP #priority=1 ssid="myssid" #psk="userpass" psk=83b6babdcf61eab9e0b641bce54e13ffb37a18ab94dab18916c5d3517b3c8f70(内容はパスワードによって異なります。) }
暗号方式がTKIPですと、
network={ proto=RSN key_mgmt=WPA-PSK scan_ssid=0 pairwise=TKIP group=TKIP #priority=1 ssid="myssid" #psk="userpass" psk=83b6babdcf61eab9e0b641bce54e13ffb37a18ab94dab18916c5d3517b3c8f70(内容はパスワードによって異なります。) }
また、WPA-PSKでしたら、
proto=WPA
としてください。
アクセスポイントに接続。
ここまで出来れば、
ifconfig wlan0 up
で接続できます。
接続結果:
# iwconfig eth0 no wireless extensions. wlan0 IEEE 802.11bgn ESSID:"myssid" Mode:Managed Frequency:2.412 GHz Access Point: 11:11:11:11:11:11 Bit Rate=57.8 Mb/s Tx-Power=20 dBm Retry long limit:7 RTS thr:off Fragment thr:off Encryption key:off Power Management:on Link Quality=53/70 Signal level=-57 dBm Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:42 Invalid misc:42 Missed beacon:0 dummy0 no wireless extensions. sit0 no wireless extensions. lo no wireless extensions.
ifconfigの内容
wlan0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:1d:73:dd:53:61 inet addr:192.168.1.17 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: 2402:6b00:5467:4100:21d:73ff:fedd:5361/64 Scope:Global inet6 addr: fe80::21d:73ff:fedd:5361/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:216051 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:98878 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:284521851 (271.3 MiB) TX bytes:10810533 (10.3 MiB)
また、PINE64をWIFIドングルを挿入したまま、再起動してもアクセスポイントに接続を行うか確認しておきましょう。
<余談>
私の時、上記設定を実施しても再起動するまで、アクセスポイントに接続出来なかったことがありました。
うまくいかない場合、念のため、リブートすることもおすすめします。